掃除機をセットする。まずはホースと取っ手の部分を組み立て、そこからコードを引き出し、プラグをコンセントに差し込む。このとき、あなたはコードをどのくらい引き出すだろうか?。黄色いテープのところまでか、それとも赤いテープが巻きつけられているところまでだろうか?。がらがらと部屋中を引き回すのなら、もちろん長いほうが良い。
さて、掃除も無事終わった。まずは電源プラグをコンセントから抜き、それからコードを本体に戻すために、コードリールのボタンを押す。果たして無事にコードの全てが本体に収まりきれるか?。それにしても、何とコードを巻き取る勢いが強いことか。けど、その勢いの割には十分に巻き取れずに、コードが20センチくらい、本体からだらりと出たまんまで止まってしまったりする。
ここであなたはどうするか?。多くの人はもう一度わずかばかりを引き出してみて、コードリールのボタンを押してみることだろう。それでも駄目だったら、もう一度、今度はさっきよりもやや長めに引っ張り出してみて、そして勢い良く巻き取られないように、コードの先を持ったまま、じわりと巻き取るようにやってみるのではなかろうか?。
コードリールの巻取りの力が強いのは、それが本体の吸引力と比例しているかのような錯覚を与えるからではなかろうか?。いくら吸引力が強い掃除機でも、コードを巻き取る力が弱いと、吸引力自体が弱いように感じたりしやしないだろうか?。巻き取られていくコードの先のプラグがまるで暴れている蛇の頭のようで、たまにバチンと手に当たって痛い思いをしたりする。
(秀)