国内でノートパソコンの売れ行きが良いのは住宅事情によるものだろうか?。確かにデスクトップのパソコンとなると常設のデスクが必要となるし、その机上の面積の多くを占有してしまう。それに比べるとノートパソコンは高いし、将来的な拡張性(特に性能アップの面で)に乏しいのにも関わらず、需要が大きいのはうなずける。私もここ数日はコタツで非力なノートパソコン(既に使用六年目に突入)にLANケーブルを引きずり回して、メルマガの配信やWebのメンテなどをやっている。
最近は画面解像度の向上と画面の拡大傾向により、本体サイズは若干ながら大きくなっているらしい。それと、すべて一台でまかないたいというニーズもあいまって、いろいろと多機能なマシンが支持されているようだ。ノートパソコンの平均販売単価が高いことの原因の一つがこんなところにもある。
さて、そのノートパソコンをどうやって使うかである。せっかくのノートパソコンである。持って歩いてみたくなるのが正常なパソコンユーザの心理であろう。こうして、パソコンケースなども買ったりする。ついでに携帯につないでメールを読むために、カードなりケーブルなりも買う。そして晴れて、モバイラーデビューである。行き先はお得意先か?。颯爽と取り出したピカピカのマシンに対する先方担当者の関心から、いつもより良い感じで商談は進むし、プレゼンも完璧だった。帰りには携帯を使用して会社のメールも読んだことだし。
こんな毎日ならへこたれずに毎日パソコンを持ち歩く事は可能であろう。しかし、通勤時に毎日抱えて携帯したパソコンも毎日外出してまでは使用しなくなってくる。移動中に使用する手もあるが、あまりはかどるものではないし、バッテリーの持ちが気になったりする。結局、使いもしないパソコンを連日通勤時に持って歩くだけの状態が続く。その重さ約二キログラム。そして、いざパソコンを持たずに外出してもそれほど困ることが無いことに気が付く。
私の場合はこんな感じで、ノートパソコンを仕事で持ち歩くことをやめた。パソコンを持ち歩くというのは、結局自己満足だったようだ。おまけにノートパソコンは起動するまでに時間がかかる(レジュームやサスペンドではバッテリーが心配)。モバイル機はもっと機能を絞って選ぶべきだろう。その意味ではもっとPDAやWindows CEのマシンがもっと注目されて良いと思う。オールマイティのマシンでモバイルをするのは現実的でない、と偽モバイラー歴七年の私は新しいノートパソコンを入手する度に同じことを繰り返し思っている。
(秀)