「おニャン子クラブ復活」とこの「タマちゃん復活」、どっちの復活ネタを取り上げようかちょっと迷ったが、標題の通りとなった。おニャン子クラブについてはいずれまた近いうちに。別にタマちゃん復活を私が喜んでいるわけではい。その過熱しすぎている報道に一言言いたいがためのこと。
まず、タマちゃんが何ものかご存じない方、または時間をおいてこのコラムを読み返した際のことを考えてちょっと説明しておくと、今月7日から東京と神奈川の境の多摩川にアゴヒゲアザラシが登場した。その後、台風等の影響か、しばらく姿を消し、消息が案じられていたが、昨日になって今度は鶴見川に現れたという話。地域住民は安堵し、ワイドショーはもとより、一般のニュースや新聞にも取り上げられるほどの騒ぎとなっている。
今日のスポーツ新聞で売店売りのもので2紙が一面トップ記事にタマちゃんネタを掲げていた。松井が東京ドームでホームランを打って、ジャイアンツが勝った翌日なのにこの状況である。何かおかしくないか??。スポーツ新聞というアイデンティティーとプライド(そんなものハナからないって?!)をみすみす捨ててしまっている。先々週か?、夕方のニュースでは痛ましい殺人事件の直後に多摩川でレポーターが「いました、いました」、「タマちゃ~ん」を叫んで走っていた。こんな能天気なレポーターの姿を見ていると、さっきまでのニュースの信憑性も疑いたくなる。そして今朝はどこの局だったか忘れたが、昨日の復活発見から足掛け二日に及ぶレポートを流していた。そしてワイドシューでも今日は盛んに流れていることだろう。
遠目に見てりゃあ、可愛いかもしれないが、所詮アザラシだ。でかいんだぞ。それにあの髭もチクチク痛そうだし。あんなのが自宅の浴槽にいても「カワイイ!」なんて平気な顔で言ってられるのならこんな過熱振りも許そう。しかしそんな人などまずいないはず。今回の騒ぎを無視しても良かったが、あまりにも馬鹿馬鹿しい過熱報道振りに頭に来て書き記しておきたくなった。テレビに映るたびうんざりしてしまう。
(秀)