確か、年に2度のペースで、特別枠として放送されていると思う。かつての有名人を探し出し、その人が今何をしているかを調べて放送する番組だ。歌手だった人はスタジオでかつてのビデオを背景に歌を歌ったりする。それにしてもこの番組は安っぽい。外国へも取材にいく徹底ぶりながらも、安っぽさは拭えない。探すべき「あの人」に既に華がないのはもちろんであろう。しょうがない。それなのにこの「あの人」を探し出すべきレポーターにまた華がないので、番組全体が余計に安っぽく見える。アラジン高原など、お前の方こそ探し出してもらうべきキャラじゃないのか?。それともその前の放送で既に探してもらった口なのか?。
安っぽさの理由はこの他にもセットや出演者のせいでもあろうが、やっぱり「あの人」の現在があまりにも普通すぎるのが根本的な原因だろう。サラリーマンになっていたり、店を出していたり。そして女性の場合はほとんどが結婚して主婦だったりしていて、そうなると、近所のちょっと綺麗なおばさんでしかなかったりする。商店街で平気に買い物している姿や(バカそうな)子供に絡まれている姿、それにかつてとは大きく異なってしまっていた姿を見ると、見ている方がつらくなるときもある。斎藤こずえの回がまさにそうだった。
そして私がもっとも許せないのは、各回の放送で10人ぐらいの「あの人」が出て来るが、それぞれの捜索に切り替わる最初のフリの部分である。次の目的の「あの人」の写真がモニタに大映しになると、ゲストがクイズ番組の如く(正解しても何も貰えないのに)、「あの人」の名前を当てあう。いや、当てる気はなくふざけている。しかもそれが全く面白くない。そもそもこのゲストからしてダメだ。うつみ宮土理、林家こぶ平、田代まさし、ほか(思い出せない)。
例えば、正解:エマニエル坊や、に対して、エマニエル夫人、のようなこと(本当にそうだったかは別にして、レベルとしてはこの程度)を狙って言う。台本にこのボケが書かれているのか?、それともゲストのアドリブか?。どうしてわざわざこんなしょうもない演出が必要なのだろうか?。いずれにせよ、この番組の担当ディレクターは相当頭が悪そうだ。正解:新田恵利、に対し、新田恵美、ぐらいのボケは許してあげても良い。また、ほんとうに新田恵美を探してくれるのなら、なお嬉しい。
(最後のオチは笑える人だけで楽しんで欲しい)
(秀)