ベルトを買ってくる。一般的にベルトの穴というのは、5つ空いている。自分のウエストのサイズを合わせて切るのだが、どういうわけだが、一番絞った5つ目の穴にサイズを合わせてしまう。
本来は真ん中の穴に合わせるのが、ファッション的には見栄えが最も良いとされているらしいのだが、貧乏症か、一番絞った位置に合わせてしまう。子供の頃、大きくなることを見込んで親がそうしてくれていたことが刷りこまれているせいかもしれない。今では太ったときを考えての配慮であろう。
仮にウエストのサイズが変化しなかったとしよう。いつも5番目の穴を利用しているとそこだけが痛んでくる。ベルトをひと穴分切れば、4番目の穴を利用して、まだそのベルトは使用することができるが、5番目の穴が痛んだ状態で4番目の穴を使用していると、「あっ、この人太ったんだ」と傍目には見えてしまうかもしれない。
ただそれだけのこと。周りの人がどう思っているかが気になって、ベルトを切ることができない自分。電車の座席に座った人の丁度目の高さにベルトの位置がある。何気なく私は他人のベルトを観察したりしている。
(秀)