第1158話 ■ベルト

 仮面ライダーの怪人達はその組織のメンバーである証として同じベルトをしている。例えばショッカーは鷲のレリーフのベルトである。様々な姿の怪人もあのベルトで組織の構成員としての統一感を保っている。これは怪人だけでなく、戦闘員の制服にも同じ物が使用されている。幹部社員も平社員も。サラリーマンで言えば社章のバッジみたいなものか?。

 基本的には全怪人がこのベルトを着けることになっているようだが、中にはスタイルからベルトを着けられない怪人もいたなあ。ライダーカードの事典を見て確認したら、思ったよりもその比率は高かった。ざっと5パーセントぐらいか。たくさんの怪人がいて、それぞれのコスチュームと言うか被り物があるはずだが、このベルトに関してはそれほど数を用意しているわけではなく、使いまわしのような気がする。

 さて、本日ベルトをし忘れて会社に行ってしまった。もちろん、ショッカーベルトではなく、普通のズボンのベルトだ。会社の最寄駅に着いて、暑さのあまり上着を脱いだ時点でようやく気がついた。ベルトがないのはまるで逮捕された人みたい(自殺防止のため、ネクタイも同様の理由で外される)で、あまりの不格好ぶりに慌ててまた上着を羽織った。

 新しいベルトを買って来て長さを調整するとき、仮に穴が5つあるとすると、1番小さい穴か2番目の穴に合わせることが多いのではなかろうか?。私も今回忘れたベルトの場合、最初は1番小さい穴に合わせた。それなのに、そこから今では穴は2個も進んでしまった。何が悲しいって、ベルトがなくても、忘れたことを忘れるくらいズボンのウエストがピッタリだったことだ。

(秀)