アマゾンが電子書籍キンドルの定額読み放題サービスを日本国内でもスタートさせた。月額980円(税込み)で、和書は12万冊以上と言われている。キンドル本の全てが対象と言うわけではなく、比較的廉価な自主出版の本が多いような気がする。とりあえず30日間は、無料のお試し期間となっている。

 キンドルで購入した本は、端末から消しても任意のタイミングでクラウドから再ダウンロードができる。一方、読み放題の場合は、10冊までをキープできるがそれ以上を指定しようとすると、これまでのいずれかをリリースしないといけない。電子的な貸本スタイルと言える。物理的なレンタルではないので、品切れになることはないものの、つい欲を出して読み放題のボタンを気軽に押してしまい、10冊なんてすぐに選んでしまう。しょうがないので、次に読む本として、「ほしい物リスト」に保存しておく。

 実はどういう基準でこの読み放題の対象となるのかがわかっていない。自分もキンドルで電子書籍を11冊出版しているが、読み放題の対象となっているのは、うちの1冊だけで、「秀コラム 第2巻」のみだった。事前に「あなたの本を読み放題にしますよ」とか、「読み放題の場合の印税は○円です」なんて案内も来なかった。まあ、多少読んでくれる可能性が増えるのなら、いずれでも構わない。

 本が売れなくなると思うか、それとも新たな本の流通スタイルと捉えるか?。もはや出版業や街の本屋、そして間の流通がどうこうという話ではなく、本だけでない、音楽や動画(映画などタイトル)も含めての総体としてのコンテンツビジネスとしてのあり方として考えないといけない。権利やライセンス、諸々について、アマゾンだけではなく、全体的な取り決めが可能なものか。日本の既存の法体系や商慣習に合うのか。

 この3日ほどでざっと10冊は読んだ。結構薄めの本をペラペラとめくる形で、個別に支払ってまではおそらく買わないだろう本を、それこそかなり乱暴に読んだ。まめな自分でさえ、いちいちどの本を読んだなどといった記録をつけることすら煩わしいと思う程のテンポで読んだ。けど、そんなインプット方法も良いなと思った。いくら高い金を払った本だからと、全てのページに有効な情報が載っているわけではなく、けど、それなりの金を払って買った本となると、それなりに時間を掛けて読まないともったいない気がするが、実はそのような読み方では、逆に時間の方がもったいなかったということに気が付いた。本の価値は価格ではなく、書かれている内容によって決まるわけで、よりその判断機会が増えたことが何よりも有り難い。

(秀)