「コールドリーディング」という言葉をご存知だろうか?。「コールド」とは、事前の知識なく、と言う意味である。事前の知識なく、例えば初見で相手の心を読む、という意味であるが、これは巧みな言葉の言い回しを使ったものでしかない。「あなたのお父様は、亡くなっていませんね」と言うと、受け取る側が勝手に判断してくれる。「亡くなってはいない=存命」、「亡くなったからいない=死亡」のどちらにも受け取れる。初見であっても逆の立場で、事前の触れ込みなどで有名な占い師、などと言われれば、当たっていると勝手に思い込んでしまう。仮にそこで当たったという反応がなかった場合には、次のフォローの手順がちゃんと用意されている。詳しくは教えられないが。

 幸か不幸か、私は自身の血液型を知らない。家人と子どもたちの血液型から判断するにかなりの高確率である型であることは予想できているが、確定はしていない。そこで、血液型性格判断の全てを読んでみる。実はここにも、コールドリーディングの手法がうまく使われている。誰にでも当てはまることが巧みな言い回しで表現されている。人は二律背反な部分が少なからずあって、程度の差があろうと、それらを全て否定することは難しい。相手によって代わることもしばしばである。もし当たらなかった場合、占い師はこう言うはず。「本当にそうですか?、よーく考えてください」と言って、些末なことでも思い起こさせ、「ほーら、そうでしょう」と言う。そんな小さなところまで見通していると、逆に信じ込ませてしまうのだから、余計にたちが悪い。

 当たる、と、当たらない、の違いは何であるか?、その主なものは対象者の先入観にある。当たっていると思いこんで見るか、ハナから疑って見てみるかの違いである。加えて、多くの人は当たったことしか覚えていない。是非一度、他の血液型の診断内容も見て欲しい。あるいは自分の血液型の診断結果の逆の要素が自分に少し位有りやしないかと考えて欲しい。

 巧みな言葉の技法を見抜けないということは、意図して書かれた情報に騙される可能性が高い、ということだ。

(秀)