「『幸せになる勇気』ありますか?」と唐突に尋ねるとしたら、口説いているのか、相当怪しい人かもしれない。ただ、これが書店員に対してなら、あり得るかも。「『嫌われる勇気』ありますか?」も同様。ともにアドラー心理学の書籍の名前である。

 書店員に本のタイトルを言って所在を確認することが、私はどうも苦手である。正直、恥ずかしい。だから何とか自力で探してみようとする。相手は全くの他人なのだから、自分がどんな本を買い求めて読もうと、相手も一切気にはしていないだろうが、こちらはタイトルを言ったときの反応を気にしてしまってダメだ。別に恥ずかしい(タイトルの)本を探しているわけではない。

 よって自分で操作する検索端末がある場合はそれを使う。きっとこのようなシステムを開発した人は自分と同じような悩み(?)を抱えていたに違いない、と勝手に想像して、勝手に共感している。もし自分と同じように、店員に尋ねることに抵抗を考えている人が多くいるとしたら、そんな人々がアマゾンなどで検索して、さっさとそのままネットで本を買っているのではないかと想像したりしている。

 けど、リアルな本屋の品揃から、例えばどんな本が売れ筋か?、どの分野に強い本屋なのか?、ということを推測したり、自分が知らなかった、並んでいる本を手に取って買い求めることなどの楽しみがあるので、本屋には通わずにはいられない。

(秀)