マイラインの登録受付が始まって、弊社の中もちょっと騒々しい。NTTもKDDIも、ともに会社としては大事なお客様であるため、それぞれを担当する営業にも両社から協力の呼び掛けがあり、パンフレットが託されたらしく、私のフロアにもパンフレットを持って彼らが、ちょくちょく現れる。これを機に電話料金の値下げが行われるのはうれしい話だが、まだこれからも値動きがありそうなので、私自身まだいずれにも決めていない。

 日米などのインターネットの普及率調査でいつもNTTが槍玉に挙げられる。一つは「電話料金が高い」、二つめは「回線を独占している」と。後者が原因となって前者のような状態にあるのは確かである。確かに、数字を見るとその高さは明らかであるし、利用者としては安いにこしたことがない。しかし、そう簡単に改善できない事情も勘案しておく必要がある。

 NTTの電話料金が高い理由は人件費である。具体的な数字を持ち合わせていないため、多少心苦しいが、巨大企業であるため、その人件費が大きな足かせになっている。電話料金を下げるには相当の人員削減、すなわち首切りが必要となる。それだけの失業者が市場に出たら、失業率は一気に上がるし、自分には関係ないと思っていた人まで世間一般の労働単価が下がってしまうため、賃下げの影響や玉突きで自分が職にあぶれてしまう可能性も出て来る。余剰人員はゆくゆく削減してもらうとして、経済状況を維持していくために高い電話料金を払っているという理解が必要である。いかにも日本的な発想であるが、これが現実である。単に「電話代が高い」と文句を言うだけなら誰でも言える。

(秀)