長野オリンピックの閉会式で流れた、「WAになって踊ろう」という曲はV6も歌っていたけれども、そもそもはAGHARTA(アガルタ)というグループの曲である。そのアガルタというグループはCDのジャケットでは頬被りをしているし、テレビなどには露出しないため、謎の多いグループである。私もメインボーカルでプロデューサーでもある、長万部太郎(おしゃまんべたろう)以外の正体を知らない。長万部太郎とはなんともふざけた名前であるが、正体は角松敏生である。世の中には数多の放送禁止歌が存在するが、今回は彼の曲で放送禁止になっているものについて語りたい。そもそも、「(彼の曲を)放送で聞くことがない」という人があるかもしれない。あなたは正しい。彼はテレビには出ないから、FMを聞かない人にはそうかもしれない。

 これは彼自らNHK FMの中で話していたことである。NHKでは絶対に掛けられない曲が2曲あると。その一つは「Girl in the Box」という曲である。曲のサビの部分の歌詞に「このままじゃ気が狂いそうさ」というのが出て来る。「気が狂いそうさ」という部分がダメなわけだ。あいにく番組の中で直接的に「『気が狂いそうさ』という部分が」と言ったかどうかは覚えていない。歌の歌詞でなくてもこれは放送禁止の言葉のような気がするが。この番組はスタジオライブとしゃべりで構成されており、この話題を紹介した後に問題の「Girl in the Box」のライブテープが流れた。「オイ、オイ」と思い、耳を澄ましてサビを待っていたら、「このままじゃ・・・.(歌詞なし)」とごまかしていた。ちょっと力が抜けてしまった。

 もう一曲は「TOKYO TOWER」という曲である。確かに歌詞の中に「君を貫いても」という淫靡な歌詞が出て来る。しかし、このせいではない。ズバリ、曲のタイトルからしてダメなのである。彼の説明によると「東京タワーは株式会社東京タワーであり、特定の私企業を宣伝する内容だからダメ」というものだった。その後何年かして私が東京タワーに登った時はそんな会社の名前ではなく、「日本電波塔株式会社」となっていた。彼の勘違いかもしれないが、会社名でないとしても登録商標だったりするかもしれない。サビでは「TOKYO TOWER」と連呼する曲のため、さすがにこの番組では流れなかった。