第1221話 ■駄洒落の学習塾

 子供たちは明日から夏休みになる。長女は受験生のため、休みだからと浮かれている場合ではなく、学習塾の夏期講習への参加と相成る予定だ。いったいどこからこんなに個人情報が漏れているかと思うぐらいに、塾のダイレクトメールが届き、セールスの電話も掛かってくる。これまでは都度捨てたり、断ったりしてきたが、沈んだ潜水艦のように一向に成績が浮かび上がってこないので業を煮やしての学習塾送りと言うわけだ。

 妻がダイレクトメールの中から1つの学習塾を選んで電話を入れた。集団学習ではなく個別指導を売りにしている。電話で話を聞くと一度親子でカウンセリングと体験学習を勧められたそうだ。妻は面倒なので私に行って欲しいと頼むがそんな能書きなど御免蒙りたい。受験は結果が全てである。過程や、ましてや能書きなど何の意味もない。結局、明日娘を連れて妻がそのカウンセリングを受けることになった。

 その学習塾からの葉書を見てみる。カタカナの名前の塾である。名前を三回呼んでみる。あれ??。その名前は「ノーバス」という。これって、学力を伸ばすの「伸ばす」をもじった名前ではないかい?。伸ばす→のばーす→ノーバス。おいおい、これって駄洒落かい?。しかもセンスのない。この程度のセンスの塾に大事な娘を預けても良いのだろうか?。

(秀)