第1399話 ■保証書シール
- 2007.12.12
- コラム
最近、大型の家電量販店で買い物をすると、保証書へのスタンプなどを押さずに、「保証書シール」なるものをくれるケースが増えた。確かにその方がレジでの処理のスピードアップになる。けど、これってあまり良いことではないように思えて仕方がない。
保証書シールなるもの、レシートと一緒にポケットにしまいこむ。家でその家電をセッティングして、取扱説明書などの同梱物と一緒に保証書もしまいこむのだが、この時点で保証書シールはポケットの中か、既にどこかに紛れ込んでしまっている。そしてあるとき、保証書シールだけが突然姿を現すのだが、それが何を買ったときのものか分からず、最悪の場合、これを捨ててしまう。
そしていざ家電品が壊れた場合に、同梱物を引っ張り出して、保証書の存在を確認してひと安心するものの、未記入の保証書へのメーカーの対応で不愉快な思いをすることがある。ソニーは杓子定規で、保証書が未記入の場合、販売開始から1年以上経っているものは販売店に問い合せて、購入日が特定できないと、無償修理に応じられない、と言う。間違ってはいないものの、モノが壊れて、ただでさえ不機嫌なタイミングに、客が受ける印象はすこぶる良くない。
一方、未記入のカラの保証書は悪用される可能性がある。タイミングはいつだって良い。既に保証期間が過ぎたものであっても、買った店には関係なく、保証つきの安い家電品を保証書シールをくれる店で買ってきて、その保証シールを保証書に貼付すれば、いくらでもごまかしができる。まさに保証期間の偽装だ。果たしてこんな感じで良いのだろうか?。
皆さんはくれぐれも悪用しないように。これは詐欺罪になるからね。
(秀)
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