第1443話 ■グリーン車格差社会
- 2008.02.21
- コラム
常磐線長距離電車にはグリーン車両が付いている。別に特急電車ではなく、普通や快速といった電車である。これは別に常磐線だけに限った話ではなく、東海道線など多くの長距離電車にもグリーン車両はある。まあ、私が観察しているのはいつも通勤に使っている常磐線なので、ここでは常磐線を例に話をしよう。
常磐線の場合、グリーン車両付きの電車の場合、それぞれ2階建てのグリーン車両が2両ずつ付いている。私はそのグリーン車を横目に見ながら一般車両に乗り込むのだが、そこは大変混んでいる。一方、グリーン車の方は空いているし、誰もが座席に座っている。
私が常磐線に乗っている時間は20分程度なので、立ったままであろうと、混んでいようと我慢できる範囲だ。逆に高々これだけの時間のために高いグリーン料金を払う気にはならない。ただこれが1時間以上におよび、混んだ車両に立ったままというのは相当つらかろう。例え高い金を払ってでも、例えそれが自腹であっても、グリーン車で通勤したくなる気持ちは分からないでもない。
ところで、このグリーン車両は空いていて、二人掛けの座席の一方に鞄を置いていたりする。朝以外は空席も相当ある。その一方で一般車両の方は立錐の余地もないほど混んでいる。何だか格差社会の縮図を目にしているようだ。そもそも常磐線に2両のグリーン車は要らないと思う。1両で十分だ。
(秀)
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