第16話 ■ピーチメルバ
- 1999.05.06
- コラム
このタイトルが何であるか詳しくは自分にも分からない。古内東子の曲に「ピーチメルバ」というのがあり、それを拝借した次第。香水、コロン、その類のものらしいが、誰か分かる人は教えて欲しい。本当は「嗅覚の記憶」というタイトルの予定だったが、差し替えてしまった。
人間の五感の記憶というのは、イベントとリンクして記憶される傾向にある。具体的には「あの当時流行ってた、この曲」というものだ。当時の何かしらのイベントの際に流れていた曲が刷り込まれる。
そこで、嗅覚の記憶その1は、「ヘアコロンシャンプー」である。今もこの名前のシャンプーは販売されているが、それとは違う。ここでの対象は昭和57、8年頃のそれである。早見優の「夏色のナンシー」がCMで流れていた。正式名称はちょっと長い。「恋にもコロン、髪にもコロン、(資生堂)ヘアコロンシャンプー」という。フラワーの香りとフルーツの香りのシャンプーとリンスで、洗い上がったときの匂いが好きだった。丸坊主のときは「サンスター トニックシャンプー」だったが、「トニックシャンプーは禿る」という噂と髪を伸ばし色気づき始めた頃の思い出である。特にリンクしたイベントはない。けどこの匂いの記憶は今でもある。
それと、もう一つは男性化粧品「TECH21」シリーズだ。昭和60、1年頃だったと思う。オートバイレーサーの平忠彦をイメージキャラクターにヘアトニックにスキンローション等があった。ちょうどコンビニで男性化粧品を扱い始めた頃だったと記憶している。ノズルがツインで、首をひねる向きで液状や霧状に使い分けられた。千円ちょうどと、値ゴロ感も良く、田舎のキャンパスは一時期この匂いにむせた。
やはり、昔話に終わってしまった。ピーチメルバの疑問は残ったまま。
※「ピーチメルバ」については「ヨーグルト説」、「花の名前説」などが寄せられたが、正確な答には達していない。
(古内東子がヨーグルトの歌ではちょっと変!?)
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