第1861話 ■行けたら、行く

 「行けたら、行く」。あなたはこの言葉をどのようなときに使うだろうか?。私は言葉には正直であるため、額面通りの言葉として受け止め、期待と実態の差というものを何度か思い知らされ、ようやくこの言葉の使用上の注意を知るに至った。

 「行けたら、行く」は行きたい気持ちが優っているが、とりあえずの予定があったり、予定が入る可能性があるから、現時点では確定的な返事ができない時に使うもんだと思っていた。少なくとも自分はそう使っていた。それがどうだろう、そもそも行く気がない時の体の良い言い訳に使われている。外国人には絶対に通用しないと思われる。「今度飲みましょう!」も同様。ただ、こっちの方が先送りされ続けている可能性があって、明らかなノーでないため、私は許せる。

 飲み会での出欠確認、「行けたら、行く」。規模が大きく、数の予約が必要な会となるとそれこそ困ってしまう。同窓会などまさにそうだ。こんな曖昧さをなくすために、私が出欠確認を取る時は、「出席」、「欠席」に加えて、「まだ分からない」という選択肢を用意している。「行けたら、行く」では、一旦回答したことになって、その後の追跡がお互いやりづらいので、「まだ分からない」としておいて、出欠いずれかの回答が出るまで追跡する。

 日常で私たちが使用している言葉をデジタルな数値で表現するとどれくらいかと思って、みんなの投票でその値を求めてみようというサイトを開設している。例えば、「ほとんど」は「90%」という回答が最も多く、35%の人がそう答えた。次いで「95%」という回答が29%の人からあって、加重平均による値は「89.7%」という答えになった。

 「行けたら、行く」の最も多い回答は「0%」で38%の人がそう答えている。加重平均では、「16.9%」となった。この他にも、「ふつうにおいしい」を100点満点で採点してみたりもしている。

 詳しくは、http://donokurai.com/ 「どのくらい?」をみんなでデジタル化する会議、を見て欲しい。投票もOK!。

(秀)