第378話 ■はたらく女性達へ

 私事で申し訳ないが、と言いつつ、ほとんど毎日が私事で綴られているコラムであるが、現在、私は会社であるプロジェクトに関わっている。かれこれ約半年、二足のわらじ状態だ。正直なところ、本籍の部署の仕事よりもプロジェクトの仕事に割いている時間の方が大きくなっている。ふと、「働きに出る主婦って、こんな感じかな?」と思った。私をその例に当てはめてみると、家事を放り出して、パートタイムに明け暮れていることになってしまうか。男女平等というのは一見良いことのように思えるが、何でもかんでも平等と言い出すと、結果、女性が損をする社会システムであることは変りない。

 既婚も未婚も含め、私の周りにも多くの働く女性達がいる。彼女達は一様に熱心で、とりわけ、よその会社の女性からは男性に負けじと会社の看板を背負って努力している感じがひしひしと伝わって来る。そして、中には熱心さのあまり前屈みで話をし、ちょっと恐くなる人もいる。「もうちょっと、リラックスした方が良いよ。そんなに肩肘張らずに」、と言って肩でも揉んであげたくなるときもあるが、そんなことは飲み屋のお姉さん相手にしかできない、世知辛い世の中なんだなあ。けど、がんばってね。