第401話 ■カレンダー
- 2000.12.07
- コラム
みなさんは来年のカレンダーの準備はお済みだろうか?。昨今の不景気で各企業ともカレンダーの配布を抑えているようだ。会社のカレンダーの中には家庭での使用に耐えられないようなセンスのものが結構ある(地方の金融機関など)。これから年末に掛け、色々な会社の方と名刺交換ならぬカレンダー交換をやる時期となった。よその会社からもらったカレンダーはオフィスの一角のダンボール箱に集められ、それぞれが自由に持ち帰って良いことになっているが、ほとんどは残ってしまい、年明けとともに焼却されてしまう。我が社のカレンダーもどこかではそういう目に遭っているに違いない。
需要と供給がこれほどミスマッチなものもおかしい。捨てる一方で、芸能人のカレンダーが売れているわけだから。優香のカレンダーが売れているからと言って、エプソンのカレンダーが優香になるはずはない。同様に富士通のカレンダーがキムタクになるはずもない。その辺が難しい。大手の本屋に行くと専門コーナーを設けてカレンダーや手帳を並べている。あれはもう20年程前になるのだろうか?、姉が「なめねこ」のカレンダーを買って帰って来た。
「全日本暴猫連合なめんなよ」。これが彼らに冠せられた集団の名称である。ツッパリ風の学生服を着た(着せられた)猫達の写真が一世を風靡した。免許証やポスター、カレンダーの類が売れ、「なめんなよ」は流行語となり、レコードも出た(歌っているのは人間。けど歌手名は「また吉&なめんなよ」)。しかし、カレンダーはいけない。カレンダーは前年の後半の流行や人気で売れ行きが決まるが、当年の後半になると人気が廃れてしまっている場合がある。「なめねこ」はまさにそんなアイテムだった。
松田聖子離婚とともに、原田真二との交際のニュースが流れて来たが、会社では「原田真二って誰ですか?」という輩がいた。芸能に疎いのではなく、単に彼が若かっただけである。20年ぐらい前の話のはずなのに。ひょっとして、「なめねこ」も知らないのだろうか?。「なめねこ」もずいぶん昔の話になったわけだ。
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