第575話 ■ユニットバス

 ここ数日、東京は涼しい。そろそろ風呂は浴槽にお湯を張って入りたいものだ。暑い日は浴槽にはお湯を張らずに、家族皆シャワーだけで済ませていた。光熱費と水道料金の節約だ。おまけに泡がなくシャワーを掛かるときには、浴槽でシャワーを浴びることにしている。浴槽にたまったお湯(水)は翌日、洗濯機へポンプで吸い上げられる。水不足への対策でもある。

 浴槽でシャワーなんて、まるで(ビジネス)ホテルのユニットバスのようだ。ところで、あのホテルの浴槽と洋式便座が同居したユニットバスの使用方法はあれで間違いないのだろうか?。まず、浴槽の中でシャワーを浴び、石鹸を付けて体を洗う。髪を洗う。体の泡を流す。浴槽に付いた泡を流す。浴槽にお湯を入れる。肩までゆっくり浸かる。さてさて、皆さんの場合はいかがだろうか?。

 今日あたりは浴室から出たときにちょっと寒かった。そろそろお湯を入れないと風邪を引いてしまいそうだ。本当に私のホテルでのユニットバスの使用法は正しいのだろうか?。浴槽でシャワーを浴びながらそんなことを考える。私の家の浴室に、もちろん便座はない。シャワーカーテンもない。

(秀)