第961話 ■プロスポーツの停滞
- 2003.03.12
- コラム
タイトル通り、国内プロスポーツの停滞が予想される昨今だ。例えばプロ野球。キャンプ明けでオープン戦の最中であるが、話題は海の向こうのゴジラ松井の話ばかりだ。その合い間にイチローの話題が割り込んでくる程度。日本のプロ野球もオープン戦をやっているのだが、そのニュースバリューは乏しい。それどころか松井が体調不良で休むことの方がニュースバリューが高いときている。プロ野球選手300名ほどが束になってかかっても松井一人にかなわないわけだ。
続いてサッカー。ワールドカップやオリンピックはじめ、全日本の試合のときには盛り上がりを見せるが、Jリーグ自体の試合はほとんど世間一般には注目されていない。全日本の代表選手の名前と顔は一致しても彼らがいつもはどのチームでプレイしているのかを私はほとんど知らない。青いユニフォームの彼らなら良いが、Jリーグチームのユニフォーム姿を見ると違和感を感じてしまう。また、主な代表選手は外国へ出てしまっている。
そして大相撲。国技を名乗るくせに東西両横綱は日本人ではない。最大の矛盾がここにある。まさに遺憾だ。その一方で次に位置する東西大関がともに負け越したら大関の地位を陥落するカド番ときている。勢い良く上位陣を脅かす力士も目に付かない(いるかもしれないが、それほど熱心に観察していないのが本音)。これではしばらく外国人両横綱の時代がしばらく続いてしまうそうだ。貴乃花引退も影響し、観客動員数は減少の一途。
肝心なのは認知度だと思う。最近の力士は名前がわかり難い。これでは力士自体の認知度が悪くなる。朝青龍なんて普通は正しく読めない。魁皇なんてのは格好良いが、簡単に書けないので良くない。それに部屋で共通の文字を四股名に入れるのがあるが、あれは混同する原因と思われる。一方、野球選手などあまりありがちな名前では良くない。これまでのスターを見てみても、長嶋、王。最近では松井、イチロー。清原は良いが、高橋はどこの高橋か、何の高橋かピンと来ない。親しみやすいが埋もれない。それがヒーローの条件の一つのような気がしてきた。
(秀)
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