第962話 ■ドラマ最終回予想
読者から、「最近、ドラマネタありませんね。見ていないのですか?」というお便りを相談した。また一方で、最近ではないが、「テレビをあまり見ないんで、ドラマネタは話が分からない」いう主旨のメールを別の人から頂戴したこともある。前者の質問に対してだが、答は「見ている」だ。以前よりも忙しい日々が続いている昨今だが、テレビを見ている時間自体はビデオのお陰もあり、ほとんど変わってないと思う。もちろんドラマもそこそこ見ている。にもかかわらず、最近ドラマネタが少ないのはあまりネタになるほどのドラマがなかったからだ。しかし折角のリクエストなのでちょっと書いてみる。
既に今クールのドラマで最終回を迎えてしまったものもある。そうでなくても次回放送分で終了というのがほとんどだ。今クールのドラマは結構こじんまりとしたものが多く、残念ながら、回を追う毎に話題性が増すようなものがなかった。おそらく数年後には誰の記憶からも消えているのがほとんどだろう。何故なら、ストーリー展開があまりにも読め過ぎているからだ。そのくせ、主人公のそれぞれの過去が伏線として存在して、途中小出しにしたり、最後の展開のしかけとなったりと展開の仕掛けがワンパターン化してきた。以前はその謎解きも面白かったが、こう続いて来ると、こんなスタイルにはもう飽きてしまった。
では、このような条件、判断の下、これから迎えるいくつかのドラマの最終回を予想してみよう。月9の幼なじみのすれ違いの恋を描いた「いつもふたりで」は主演の松たか子と坂口憲二が結局くっつく。今回もまた長谷川京子は悲恋のエンディング。
「僕の生きる道」。草なぎ剛がガンに冒された高校の地学教師(中村秀夫)を演じている。余命一年の命がついに次回尽きる。おそらく妻の矢田亜希子は妊娠して、その子供を生む。誰に伝えるともなく秀夫が撮り続けたメッセージビデオを妻と子供が見る。そんな映画あったなー。ただこのドラマを見ながら積極的に生きることを考えさせられた。
そして、「グッドラック」。これはキムタクが主演している以外、取り立てて述べることのないドラマだ。この他にも柴咲コウ、黒木瞳、堤真一などと豪華な出演者達だがストーリー展開は極めて単純。ほとんどひねりがない。そこで最終回予想。前回の放送分でキムタクが訓練機体の搭乗口から落下し負傷した。脊髄を強打して復帰不可能かと思われるが、柴咲コウが「私をシップ(飛行機)に乗せてくれるって言ったじゃないの」といつものケンカ腰ながらキムタクを励まし、無事復帰。
もしこれが当たっているとしたら相当脚本家の質が低下していると言わざるを得ない。
(秀)
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