1999年9月

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第104話 ■彼女たちの時代

 彼女たちはまさに遅れて来た世代である。彼女たちは26歳。女子高生、女子大生ブームには届かず、いざその年代となると下の世代がもてはやされ、いざ就職となると氷河期。仕事では中堅所としての期待を受けているものの、それは会社のご都合主義でしかない […]

第103話 ■脚本

 ドラマや映画の脚本の良し悪しは誰にどのような言葉を話させるかも重要であるが、登場人物をどのようなタイミングで登場させ、彼らを如何に引き合わせるかも重要なポイントである。登場する際に視聴者あるいは共演者に与えるキャラクターのインパクトがその […]

第102話 ■不自然な電話

 最近はドラマや映画で携帯電話を使用するシーンがかなり増えたけど、演出のため、かなり不自然なシーンが多い。まずは着信するケース。いきなり相手も確かめずに出てしまうが、実際は発信者が誰であるか確認しはしないだろうか。それで、声質が変わったり、 […]

第101話 ■オオカミ少年

 「ババンババンボンバンボバンババボ、ババンババンボンバンボボン~」。メロディ付きですらすらと読めた(歌えた)人は私より上の年代の人だろう。アニメ「狼少年ケン」の歌の歌い出しである。  「昨日、最終回と言っておきながら」と、お考えの読者に申 […]

第100話 ■最終回

 ほんの思い付きで始めた「秀コラム」も早、と言うべきか、やっと、と言うべきか、100回に達した。当初の読者数は二十数名で、とりあえずはこの読者数を抜く回数まではやってみようと、まずは3話分書き貯めたところで始めた。その目標は難無くクリアでき […]

第99話 ■神田正輝

 ある朝、当コラムの読者の一人から「お知らせ」と題されたメールが届いた。しかも添付ファイル付きで。開くと、噂メールの鑑定依頼の内容だった。その噂とは「神田正輝ヅラ疑惑」であった。噂の内容は以下の通り。  「私のお母さんの友達が関口宏のフレン […]

第98話 ■どこでもドアの値段

 NHKもBS、しかも夜となると、なかなか砕けた番組を放送している。「BSマンガ夜話(よわ)」というのがそれである。今回初めて見たが、不定期で放送しているらしい、1時間番組である。そのときのテーマは「ドラえもん」だった。番組はレギュラーとゲ […]

第97話 ■誕生日おめでとう マイナス113才

 今日の日に、このタイトルで「ピン!」ときた人は相当のマニアと断定できる。今日はドラえもんの誕生日なのである。でも実際に誕生する(生産される)のは西暦2112年のことなので、年齢はマイナス113才ということになる。ここで、みなさんとドラえも […]

第96話 ■占わない

 朝のテレビ番組までも金太郎飴になってしまっている。まるでワイドショー並だ。出て来るアイテムも同じである。新聞と占い。当たり前のことであるが紹介している新聞記事はほとんど同じである。また、当たり前のことであるが占いの結果はまちまちである。き […]

第95話 ■アナログな女性

 夏休みに昼間っからカラオケボックスに出掛けた。夏休みと言っても世間のサラリーマンの皆様は働いている頃の話である。この時期昼間っからカラオケボックスに来るのは、学生か、おばさんの団体というのが多い。ちょうどおばさん達と入れ替えのタイミングで […]