2008年12月9日

第1607話 ■無人駅

 母親と一緒におじいちゃんの家に行くのにはいつもディーゼルカーだった。当時それがディーゼルカーであることなど知らず、汽車と呼んでいた。明らかに電車ではなかった。1時間に1本あるかないかの、3両編成の単線で、それに4~50分揺られた後に、今度 […]