2017年

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第1980話 ■希少性と報道

 テレビというメディアは特に希少性に重きをおいて情報を集め、配信している。だからある人が言っていた、「テレビで放送されていることをそれほど心配することはない」と。例えば、殺人などの凶悪犯罪が起きた場合、その事件の周辺に暮らす人々にインタビュ […]

第1979話 ■調査のバイアス、その例

 家人が私に話し掛けてくる話題の大半はテレビでやっていたネタの受け売りだ。先日もそうだ。待機児童の話題をテレビでやっていたら、「最近は八王子が人気らしいって」と話し掛けてきた。一通り、話を聞いてから、「けど、お父さんの通勤時間が長くなるのは […]

第1978話 ■煩わしさを売り払う

 部屋を片付けようと思うと、まずモノを減らすことを考えなければならない。「整理整頓」の「整理」とは、モノなどを減らすことらしい。モノを処分してから、適正に収納する必要があるようだ。「人員整理」、確かにその意味がわかりやすい言葉だ。  これま […]

第1977話 ■土曜日の宵

 以前から土曜日が好きだった。一週間の中で最も、日曜日ではなく、土曜日が好きだった。そもそもは休日でない、半ドンの頃がむしろ好きだったかもしれない。きっと、翌日に休日が控えていることの喜びのためだったと思う。日曜日は次がない感じがして、むし […]

第1976話 ■携帯電話の無粋

 私見ではあるが、世の文化的な活動のピークは1980年代だったと思っている。機械技術の進歩で、デジタルによる様々な表現手法はその後に開発されたわけだが、その当時に精一杯の知恵を絞っていた様子や、既に全てのものは出尽くした感があったりして、こ […]

第1975話 ■人工知能の性別

 今後十年でAI(人工知能)は急速な発展を遂げ、我々の生活、特に就労のスタイルを大きく変えてしまうとのもっぱらの噂。十年後になくなる仕事というワードが注目を集めている。その分野の全ての仕事がなくなるわけではなかろうが、大規模にその人工知能の […]

第1974話 ■映画三昧な老後に向けて

 老後の楽しみにと録りためた映画などのDVDの棚卸しをやっている。正しくは、DVD-Rだが。古い日本映画が好きで、これらのほとんどは市販のDVDになっていない。だから、「日本映画専門チャンネル」などで放送されたものなどを録画して大事に保管し […]

第1972話 ■電子書籍と中古本

 電子書籍の魅力の一つは、紙の本と比べた際の安さだ。紙代、印刷費、流通費などのことを考えれば、もっともっと安くできるのだろうが、それでは紙の本が売れなくなるから、バランスを見ての値付けだろう。けど、電子書籍の普及を本気で考えるのなら相当の戦 […]

第1971話 ■一票の格差と死票の問題

 選挙が終わった途端に、「一票の格差」問題で選挙を無効とする訴えを起こした弁護士グループというニュースが毎度の如く、今回も聞こえてきた。言っていることが分からなくもないが、私にはこのような動きがヒステリックなものに見えてしまう。実際に選挙権 […]

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