実は前話の車の話は、今回の話の前ふりだった。前話は今回の話の冒頭部分として書き出したまでは良かったが、結局話を元の路線に戻せなくなって、そのまま懐かしネタで突っ切ってしまった。本来は車をめぐる、昨今の若者事情とマーケティングについて書きたかった。

 受け売りの話で恐縮だが、最近読んだ本に非常に興味深い話が載っていた。最近の若い男性に「草食系男子」なんて言葉があるが、これが若者に車が売れない事情と深い関係があるのではないかという主張である。かつて、どうして車が欲しいのか?。そこには少なからず恋愛事情が絡んでいたと思う。二人だけの空間で自由に動き回れるとなると、結婚に至るのも早いような気がする。地方などに多い、やや血の気の多い若者たちは結婚が早く、彼らにおいて車はとても重要な要素であった。なるほど、確かに話が繋がる。

 さて、ここからは私の主張。車が不要だから草食系なのか、草食系だから車が不要なのかは分からないが、ぜひこれは大々的な調査をして欲しい。自動車メーカーや自動車ディーラーの従業員は自動車が好きで、かなりの確率で自動車を保有していると思われる。そこでの、既婚率、結婚願望、恋人の有無などを調べ、それ以外のサンプルと比較して、特徴的な傾向が見られるのかを知りたい。

 ここでもし、今回の主張に対する強い裏付けが得られたとしたら、それに対する施策を政策に組み入れる。若者男性に車を買わせるのだ。買いやすいように経済的な支援をする。レンタルでの優遇とかでも良い。テレビなどのメディアで、車の宣伝をバンバン露出させる。CMばかりでなく、ドラマや映画のストーリーでも重要な道具として登場させる。少年漫画雑誌ででも、自動車をモチーフとした漫画を連載させる。オタク向けの作品においても、必ず自動車を登場させる。多少、痛車の割合が増えるかもしれないが、そこはご容赦あれ。そして、自動車メーカーも頑張れ!。かつてのソアラやプレリュードのような車を再度リリースして欲しい。おじさん達が先買しちゃうだろうけど。

 自分たちの世代には、かつてのスーパーカーブームによって、こうして見えなかった「種の保存」に対するメッセージも刷り込まれていたとしたら。見事にイタリア人魂に仕掛けられていたのかもしれない。

(秀)