以前このテーマで幾つかの本を読んで、幾つかの調べ物をした。ざっくりと言って、全国、特に地方での商店街は全体的に衰退している。シャッター街なる言葉が一般化し、この言葉が現実をよく捉えていると思う。一概に画一的な原因を論じることはできず、個々に特有の事象や原因があることは十分承知の上で、郷里の中心街の様子を思い浮かべながら、いろいろと思案してみる。

 かつてあった、「大店法」。小規模商店を保護するために様々な制約を設け、例えば、大型店舗の進出に対しては地元商店などの同意が必要とするなどの制約があった。もちろん、従来の商店はそれを拒絶し、その結果、大型店は中心部を避けて、街の周辺部に店を構えることになった。大きな駐車場を抱えて。

 結果、従来の商店街や中心部から大型店を締め出したことにより、購買力が周辺部へと大きく流れた。小規模の従来の小売業者を守るはずの法律が、そしてそれにより彼らが取った選択が、小規模商店を苦しめる結果となったとの指摘。同意である。

 また、同業の、特にチェーン展開している業者を排除した例。急速な観光客狙いに転換し、そんな商売に転換した商店は生き残り、従来の地元向けの商売がダメになる例もあるようだ。客層の変化は大きなリスクをはらんでいる。

 結局はお客様目線が置いてかれたことが商店街衰退の原因のような気がする。しかし、原因がわかったからと言って、それへの明確な対抗策がないことを改めて感じた。生活スタイルの変化とともに街や人々の行動も変化する。頭の中では分かっているが、その対抗策はとても難しい。細かく見ていくと、何かと利権や既得権が絡んでいるケースもたくさんありそうだ。まさに、消費者不在。

(秀)