第1138話 ■災いを転じるには?

 ここの所、顕著な不祥事というのは、嘘をついたり誤魔化そうとしたがために一層事態の悪化を招き、自らの地位や立場を追われるというケースが多い。鳥インフルエンザでの逮捕、三菱ふそう自動車のリコール隠しによる逮捕、官房長官の辞任。それに野党第一党の代表の辞任と相成った。

 やはり何かと見苦しかった。元官房長官は「プライバシーの問題」と言ったがために、余計にミソを付けてしまった。一方、菅代表はタイミングを逸した上に、「災い(禍)転じて福となす」などと、自らの責任を棚上げして開き直ったがためにますます状態を悪くしてしまった。何が災いだ?。年金の未納がばれたことか?。他人事のように聞こえる。メディアの使い方を間違えるとこうなりやすい。先ほどのイラクでの邦人拉致事件での例を引くまでもなかろう。

 「次の内閣」だと。実際は後任の代表の適任者がいないような政党だったりして。そもそも「選挙を戦える状態ではない」のではないか?。笑うしかない。ところでいったいこの国会議員の年金未加入・未払い問題では国民のどれくらいが怒っているのだろうか?。「大多数の国民」などと報じていたりするが、それはいけない。国民の4割が未納なのならば、怒って良いのは6割までが上限だ。

 それよりも、今こそマスコミよ、江角マキコの元に走り、菅代表辞任に対する彼女からのコメントを取って来い!。未納だったけど、彼女が怒るのはこの際許してやろう。菅代表に「江角マキコさんに何か一言!」というコメントを求めるのでも良いぞ。これこそ「災い転じて福となす」だ。「笑う門には福来る」だからね。

(秀)