第1196話 ■金八先生は事件を呼ぶ男
- 2005.01.24
- コラム
現在放送中の金八先生は重い。ひたすら重く、家族団らんで見ていたら、皆が無口になり、団らんの場をぶち壊してしまいそうなくらいだ。今回のシリーズの特徴は大きな事件が教室や学校ではなく、生徒たちの家庭で起きていることである。それでいて、学校では三Bが学級崩壊状態。
初回の放送から薬物汚染を取り上げている。それが生徒たちの過程を舞台に汚染されていく様子を描き、その家庭(2軒)が崩壊した。覚醒剤がどれほど我々の日常の近くまで忍び寄ってきているかは分からないが、子供が同じクラスにいるうちの2つの家庭にまで、覚醒汚染が広がっている確率は偶然としてはできすぎであろう。しかもこれらは同一ルートではない。
それにしても重過ぎる。これらは学校の外で起きていることだし、生徒ではなく親の問題のため、本来金八さんは絡む必要のないことだが、例のごとく首を突っ込んでしまう。おまけに学校での騒ぎも決まって三Bで起きる。逆にほかのクラスで全校的な騒ぎは起きない。それは毎シリーズで言えること。金八さんがトラブルメーカーというわけではないが、彼がいるところ、決まって騒ぎが起きることになっている。シリーズもちょうど中間を折り返したあたり。さらにでかい不幸と事件が彼の周りで起きるのだろうか?。クワバラクワバラ。
(秀)
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