第1266話 ■カーリングに感動
- 2006.02.22
- コラム
トリノオリンピックでの日本選手の活躍が振るわない。マスコミなどは原因分析などをやっているようだが、そんな分析以前に答は極めて簡単。実力の差である。日本の選手たちが世界レベルでどうなのかという情報が不足して、あたかもメダルが有力であるかのような情報だけを流し続けた結果である。
「メダルの重圧」なんて、さすがに最近はちょっとマスコミも自重しているようだ。別に選手たちは国や国民のためにがんばっているわけではなく、大多数は見る側が勝手に同胞として応援しているに過ぎない。自国の選手にがんばって欲しいのは確かだが、国などにこだわらず、すばらしいプレイには拍手を送りたい。
ここまでの国内選手で最も感動を与えてくれたのはカーリングの選手団だっただろう。準決勝進出はならなかったが、実に清々しかった。マスコミはメダルの不振をカバーできるようなネタが欲しい。そこにカーリングの選手団の活躍があった。北海道から青森へ移っての出場だとか、前回ソルトレーク大会での挫折や今大会前半戦での不調で泣き、後半盛り返したと、ストーリーに華がある。ルックス的にも受けそうだ。謙虚さも良い。
とここまで書いていて、穿った見方をするとこの感動記事はマスコミのペースに乗せられてしまっているのかもしれない気がした。メダルの記事がない一方で、それに次ぐ感動記事としてしつらえられたのかも。けどそれでも良かろう。乗せられてしまおう。次の感動ストーリーが現れるまではね。
(秀)
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