第1286話 ■ダンドリ。
今クールはいくつかテレビドラマを見ている。しかし、一時期の週に10本近くなんてことは到底不可能で、まあ、その半分ぐらいを見ている状態だ。そんな中、私の今クール一番のお気に入りドラマは火曜日9時、フジテレビの「ダンドリ。」である。「ダンス・ドリル」、略してダンドリ。
主たる出演者の5人のうち3人が映画「青空のゆくえ」に出演していた。青春映画や青春ドラマの役者は年齢が限られるため、本当に上手い役者はこうして出演が偏ってしまうのかもしれない。いや、このドラマのプロデューサーが「青空のゆくえ」を見て、この3人をまとめて選んだという可能性もある。
ある高校のチアダンス同好会の話である。やりたいことが見つからない状態の主人公があるときチアダンスに目覚めて、というところから始まる。この手のスタートは青春ドラマや青春映画にありがちな話だ。それにメンバー探しや学業、仲たがい、恋、なんて要素が絡んでいくのもお決まりのパターン。青春に障害は付き物だ。
「ウォーターボーイズ」のチアダンス版とも言える。最後はメンバーも揃って、見事な演技でフィナーレとなることは間違いなかろう。このように定石というべき、予見し易い展開でありながら私がこのドラマを支持する理由は俳優たちのエネルギーにある。非常にポジティブで勇気づけられる。番組エンディングに主題歌とともに流れる彼女たちが大人数で踊るチアダンスが何ともすがすがしい。つくづく私は青春物に弱い。
(秀)
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