第1349話 ■レコーダーのネットワーク対応
薄型テレビの技術進歩は最近、かなり緩やかになったようで、これからは技術よりも価格が主たる競争となりそうな気がする。それに対してレコーダーの方はここ数年の技術対応に私として目が離せない。DVDに続くディスクメディアの勝者がブルーレイなのか、HD DVDなのか、をはじめ、コピー9などもあるが、それ以上にネットワーク対応が気になる。
私が初めてHDDレコーダーを買ってから、もう5年ほど経つが、そのときに困ったことは他の部屋のテレビでそのコンテンツを見ることができないことだった。別の部屋で見たいがためにわざわざビデオやDVDにダビングするのも面倒である。この状況は今も変わらない。
以前私は、これらの動画コンテンツはホームサーバーに集められて、各部屋からこのサーバーにアクセスして好きなコンテンツを見られるようになると予想していた。サーバー・クライアント方式である。しかしこれにはユーザの相当の投資が必要だ。その点から実用化が難しい。これに対して私は新たにピア・ツー・ピア型でのコンテンツのネットワーク共有が出てくるのではないかと考えた。録画したコンテンツの一覧を表示する際に、自機の分だけでなくネットワーク接続されたレコーダーのコンテンツも表示され、それをリモートで再生できるイメージだ。
別にオープンの仕様ではなく、自社の製品間でしかその機能が使えなくても良い。但し、ハイビジョンのコンテンツとなるとデータ量が大きいので、相当のネットワーク環境でないと実現できないかもしれない。無線LANでは間違いなくきつい。この実現環境の普及状態が最終的な壁だと思う。
(秀)
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