第1391話 ■旧友との再会

 先週末の話であるが、高校のときの友達3人と飲みに出掛けた。うち一人(以下友人Aという)は十数年前に仕事のイベント会場でばったり会ったがそれ以来。またもう一人(以下友人Bという)は社会人になったばかりのとき、郷里で会ったが、もう18年くらい会っていない。それでも電話でたまに連絡は取れる状態にある。そして残りのもう一人(以下友人Cという)は高校卒業以来初めて会う。いずれも佐賀の高校一年のときに同じクラスだった。

 今回揃って会うきっかけになったのは「この指とまれ!」という同窓会情報サイトだった。ぷらりと高校の情報を見にいって、そこで友人Aを発見した。十数年前に会っていたので東京にいるんだろうと思って、彼にメッセージを送ると、翌日にメールで返事が来た。やっぱり彼は東京に残っていた。「近々に会って飲みに行こう」と送ると、「友人Cの連絡先が分かるので、彼も誘おう」と返事が来た。「だったら友人Bにも連絡して誘ってみるよ」と私が返した。こんな感じで四人が久しぶりに集まることになった。

 渋谷駅のハチ公前で待ち合わせることになって、私と友人A、Bは難なくお互いを見つけることができたが、友人Cの変貌振りには23年ぶりに会う私と友人Bは驚いた。これなら、街ですれ違ってもきっと分からない。残りの3人は当時の面影をだいぶ残しているが、その中でも私が最も変わっていなかった。

 ちょっとひなびた居酒屋に入ると、三連休の前日ながら他の客の誰もいない。座敷にじっくり腰を据えると、早速懐かしい話のスタートである。そして最近の様子まで話した。厄年とあってそれぞれ会社でも多難な時期である。そんな話の中、友人Aが元祖天才バカボンのエンディング曲の話をした。「41歳の春だから~」という歌詞のように我々も来春にバカボンパパと同じ年齢になる。随分オヤジだとか、さぞ立派な大人と思っていたが、それを目前とした今、複雑な心境である。

 結局その店に4時間半くらいいた。我々の入店後も客はとうとう誰も来なかった。このため、長時間いても追い出される事もなかったし、静かで話もやりやすかった。終電を気にしながら、また近いうちの再会を約束して分かれた。その後、友人A、Cとはメールのやり取りがあり、「定期的に幹事持ち回りで飲もう」と私が提案すると、「毎月が良い」なんて返事も返ってきた。けど、それはちょっとやりすぎではないかな?。

(秀)