第1426話 ■ブルーレイの買いどき
次世代DVDの話。ブルーレイディスクとHD DVDの覇権争いは映画配給会社の取り合いにおいてブルーレイ陣営が優位になり、どうやらこの戦いはブルーレイ陣営の勝利で決まりそうな旗色である。
かつてVHS対βのビデオ規格戦争のように、いずれかが市場から淘汰されるところまで行ってしまうのかどうかは分からないが。かつて戦った松下とソニーが同陣営として手を結んでいる一方、HD DVD側は一人東芝だけが気を吐いているが、シェア的にはかなり厳しい。よほどすごいキラーコンテンツでも出ない限り、逆転は難しい。
今、次世代DVD買うとしたら、ブルーレイの方が安心だろう。しかし、まだ買うにはちょっと早い気がする。デジタルコンテンツのダビングに対応した「ダビング10」機能の搭載機種が出て来るのは今年の夏頃かららしい。その機能を使おうと使うまいと、ここに明らかな世代の差が生じる。特に急いでなければ、夏以降が良さそうだ。(ファームウェアのアップで現行機も対応できそうだが)
それにしても最近のレコーダーの品揃えにちょっとした疑問がある。HDDの容量が小さいのだ。かたやデジタルコンテンツを保存するために次世代DVDドライブを搭載しておきながら、HDDの容量がアナログからデジタルへのコンテンツデータ容量の拡大に追いついていないのだ。要は、録画対応時間は以前よりも減少してしまっている。
それと、ソニーの機械はブルーレイにあまりも目が行き過ぎていて、HDDからDVDへのダビングが等速でしかできないそうだ。これもなんか技術の進歩に逆行しているような気がする。ブルーレイ対応機種とは言え、まだまだブルーレイのディスクは高いし、DVDの方がまだ需要の中心であるはずなのに。
さて、どっちをいつ頃に買うのが良いかという結論であるが、ブルーレイディスク搭載機を、早くても今年の夏モデルが出てから買うのが良いと思われる。少なくとも、コピー10対応機でHDDも大容量、それにDVDでもダビングが早くできるのが良い。自分の場合は結局両方の規格のレコーダーをそれぞれ買うだろうけどね。早く安くならないかなー。
(秀)
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