第1483話 ■派生した車

 最近、新車が売れていないと聞く。なるほど、道を走っている車を見るとその合点がいく。昨年に発売された新型車と言われるものをほとんど目にしない。車の営業マンは相当苦戦を強いられていることだろう。ガソリンの価格が高いことも影響しているのだろうか?。そのせいで車を買い替える余裕がないのかも。ガソリン税が暫定的になくなって、安くなったような気がしているかもしれないが、それは錯覚で、その値段でさえも従来のガソリン税込みの金額よりも高い。

 今年もこれから続々と新型車が出てくるようだが、果たして売り上げはどんな感じだろうか。最近はモデルチェンジをしないまま、一代限りで終わってしまう車種というのがあったり、気が付いたらいつの間にかなくなってしまっている車種もある。特に、ある車種から「派生した車」の場合にこの傾向が強いと思う。

 ちょっと古いものも含めて、この派生した車をまとめると、ざっと次のようになる。「カローラスプリンター」、スプリンターはカローラから派生した兄弟車だった。「コロナマークII」、コロナの上級車の位置づけだった。「バラードスポーツCR−X」、最初はバラードから派生した車であったが、そのうちシビックシリーズに養子に出された。「クウィントインテグラ」、クウィント自体の印象がないのでコメントできない。

 これらはいずれも今となっては絶版車である。今では「マークXジオ」、「カローラルミオン」が現行の派生した車であるが、私の勘ではこれらの車は短命に終わるような気がする。一代限りで終わる確率も高いと思う。派生した車には要注意だ。

(秀)