第1482話 ■そろそろブルーレイ?

 次世代DVD規格戦争が終結し、ブルーレイの売り上げが伸びているらしいが、私の周りではまだブルーレイ対応のレコーダーを持っている人はいない。むしろ私が先に買って、その評価を聞いてからという人までいる。「だったら、そろそろ」と考えたりもするが、珍しくブルーレイレコーダーについては物欲のボルテージが一向に上がってこない。

 本当に高画質での保存が必要なのだろうか?。ビデオの時を思い出してみる。テレビ番組の録画はほとんど3倍モードで録っていなかったか?。私はそうだった。しかも何度も何度も安いテープに録り重ねていった。画質よりもコストを選んでいた。かつてのテープの劣化を考えると、HDDやDVDのレコーダーの画質はそれだけでも十分きれいなはず。

 ちょっと今、手元に数字がなくて心許ないが、コストのことを考えれば、記録メディアはブルーレイではなく、DVDを選ぶことが多いような気がする。コンテンツソースが高画質で、きれいな画質で保存したいならば、ブルーレイ。それ以外はDVDといった感じで使い分けるのか?。ブルーレイの出番がどれくらいありそうなのか、疑問が残る。私はスカパーなどで放送される、古い映画やなつかしいテレビ番組のコンテンツをきちんと保存しておきたい性質だが、あいにく古いこれらのコンテンツの画質はDVDで十分である。また、長時間の録画も映画などを保存するとなると、ディスク1枚に1つのタイトルとした方が管理しやすいため、あまり有難いものではない。

 それと実際にブルーレイディスクに記録したコンテンツを見るとなると、当座はそのレコーダーでの再生となろう。DVDのように車の中で見たり、移動中や待ちの時間に外で見ることができない。結局、高画質なブルーレイと一般画質のDVDという形で2枚ディスクを用意することにもなりかねない。そして、実際にはDVDの方ばかりを見て、ブルーレイディスクの方は文字通り、保存するだけのメディアになってしまうかもしれない。

 いずれはカーナビでブルーレイディスクが再生できるようになったり、ソニーがブルーレイウォークマン(液晶付きポータブルプレーヤー)を発売してくれるだろうが、それはまだまだ当分先のことになるだろう。まあ、そこまで待つ気はないが、少なくとももう1年くらいは様子見をしても良いかな、と思っている。

(秀)