第1605話 ■東芝のレコーダーはどうなる?

 別に私が心配したところでどうなるものでもないのだが、ブルーレイ対応のレコーダーを作っていない東芝は今後この分野でどのような戦いを繰り広げていくつもりなのだろうか?。歳末商戦が近づき、店では多くのブルーレイレコーダーが並ぶ中、その隣にひっそりとある、DVDレコーダーのコーナーにしか、東芝の製品は並んでいない。

 東芝のレコーダーもハイビジョン対応と、DVDメディアに高圧縮技術でハイビジョン画像を録画できることになっているが、それはメーカーが独自に定めた規格によるものであるため、他社の機械とは全く互換性がない。今はこの方式で良いからとたくさんの高圧縮ハイビジョンDVDを作成してしまったところで、いずれ再生できなくなる可能性が高い。

 例えば、東芝のレコーダーユーザも次はブルーレイレコーダーを買うことになるだろう。今の条件では、それは東芝の機械ではない。よって、以前東芝のレコーダーによって、DVDに高圧縮ハイビジョンで記録したディスクを再生することはできない。手持ちの東芝のレコーダーが壊れてしまえば、中古品などのレコーダーを探さないと、これまでの独自フォーマットでのDVDは再生できなくなってしまう。

 こんなことは東芝自身も十分に分かっているはずなのに、これといった効果的な手段も見出せていない。むしろ、福山雅治がCMをしたところで、あまり事情を知らない、初心者で、その後不幸となる人を作るだけではないかと心配になってくる。意地を張らずに、東芝も早急にブルーレイ対応レコーダーを作るべきではなかろうか?。

(秀)