第1815話 ■生きている証を残すプロジェクト

 日々ダラダラ過ごそうとも、時間は変わらず過ぎていく。きちんと計画立てて日々過ごせばその目標が叶うわけではないが、成功する確率は幾分かは高くなるはず。ただ自分の場合、計画を立てると、それだけで一仕事やってしまった感じで、手段であるべき目標を立てることが目的となってしまい、それから先へとなかなか進まない。計画を立てても、その通りに行かないことが多いはず、と私は思ってしまっている。絵餅である。

 期限のない目標は達成が難しい、とも言われる。そもそもそれをいつやるかについて、いずれ条件が揃ったらと言っていたら、おそらくその条件は揃わないだろうし、揃ったときには、また別の新たな条件を設定しているのかもしれない。いずれにせよ、未来に向かって現在をハンドリングしていくことは難しい。世の多くの人々が悩み、多くの本が書かれてもいるが、本の内容が間違っているのか、読者側の問題なのか、うまく行かなかったケースは枚挙にいとまがない。

 私はここ数ヶ月、日々どんなことをやったかを記録するようにしている。何をした、どこに行った、誰に会った、何を食べた、などなどをメモ書き程度にデジタルデータで書き残している。しばらく経って振り返って、何も覚えていない人生よりも、何かしら思い出せる人生の方が有意義だろうと思ったからである。そしていつかはこれで自分史ができないものかと思っている。幸いにも私はそれ以前にも「秀コラム」という日々の記録があって、それらも十分な史料となるはずだ。

 今日を記録することは、未来の自分のためであり、たまにそれを振り返ってみて、日々の生き方を修正するのも良いだろう。私はこれを「生きている証を残すプロジェクト」と名付け、当座そのまま続けていくことだろうし、出来れば一生続けていきたいと思っている。

(秀)