第1876話 ■その後のプライバシー

 加害者のみならず、被害者においても、最近はその顔写真などがSNSから転用されるようになっている。いくら出展元が記載されているからと言え、肖像権はどうなっているのか?、その写真を撮った人の著作権はどうなんているのかと思う。そもそもそのような公開を前提とした写真でもなければ、投稿でもない。冒頭のような昨今の状況は良い傾向とは言えない。

 かつては、卒業アルバムの写真が使われることが多かった。卒業からかなり時間が経っていながら表示される、制服姿の表情に違和感を感じていた。現場の周辺で聞きこみとかして、同級生のルートを辿って、卒業アルバムとかを借りるんだろうか。

 自分の場合、名前でネット検索をすれば、幾つかの情報が出てくる。同姓同名なんかいないから、すぐに分かってしまう。Facebookもあれば、この秀コラムほか、情報を発信しているサイトがいくつもある。きっと何かの際に私が報道の場にさらされるときには、Facebookのプロフィール写真が使われることだろう。卒業アルバムの写真よりはまだましかな。主張めいたことは、秀コラムから引用されることだろう。政府批判めいたこともたくさん書いてきた。こんなことも後付でいろいろと解釈されて、取り上げられるかも知れない。あー、怖い。

 私が何かの事件に巻き込まれた際には、「あいつは同窓会に熱心な良い奴だった」とでも、コメントしていただけたら有り難い。いつなんどきかのために、プロフィール写真もちゃんと撮って差し替えておいた方が良いかな。そのうち、遺影が自撮りっていう人も結構出てくるような気がする。

 (別にこれ、何かの犯行予告の文章ではないからね)

(秀)