第522話 ■降水確率

 関東地方もついに梅雨に入った。これから1ヶ月ちょっと、ジメジメした時期を過ごすかと思うと、ちょっと憂鬱になる。特に、朝の通勤時が大変だ。それに、朝の天気予報も注意して見ていなくてはならなくなる。

 そこで、降水確率なる言葉が登場する。この言葉が天気予報に登場したのは20年くらい前だろうか?。そもそもアナログな事象と思える気象をデジタルな数値に置き換えて知らせてくれるのは分かりやすい気がする。しかし、この降水確率となると、必ずしも分かりやすいものとは限らない。100%や0%は非常に分かりやすい。それに80%という場合も「(雨が)降るんだな」と傘を持って出かけるだろう。これがもし50%ならどうするだろうか?。何とも悩ましい。梅雨の期間中はとりあえず50%でも傘を持って出るだろう。

 もっと微妙な数字は「30%」。普通だったら、「(雨は)降らないんだな」と思うに違いない。ところが、冬の場合、太平洋側での降水確率の平均は約10%らしい。ということは、冬場の30%というのは平均よりもかなり雨の降る確率が高くなっているわけだ。一方、梅雨の期間の平均降水確率は約60%らしい。この時期の30%はとりあえず降らないことを願って、傘を置いて出かけるかもしれない。

 途中で雨が上がってくれるのはうれしいが、その後も傘を持って歩くのは面倒だ。どこかに忘れてしまう可能性も一気に上がる。おまけに、途中で傘を無くしてしまったようなときに限って、また雨が振ってきたりするんだよなー。

(秀)