第650話 ■トンカチのど自慢
30年程前に「おはようこどもショー」という日本テレビの番組があった。文字通り、子供向けの朝の番組である。今の例に当てはめれば、「おはスタ」である。この番組のディテールについてはいずれ別の機会に書くとして、今回はこの番組の姉妹番組とも言える「トンカチのど自慢」について書くことにする。
「おはようこどもショー」は毎週月曜から土曜日まで、朝の7時から放送されていた。蛇足ながら、この後の7:45からは「カリキュラマシーン」が放送されていた。そしてちょっと時代が下って、「おはようこどもショー」の放送後期と言えるだろうが、日曜日の朝7時からは「トンカチのど自慢」が放送されていた。何故姉妹番組かと言うと、こどもショーのキャラクターであったロバくんがのど自慢にも出ていたからだ。ちなみにロバくんには愛川欽也が入っていた(らしいが、この頃までそうだったかは不明)。
「トンカチのど自慢」の司会者は大村崑であった。オープニングはテーマ曲の大合唱で始まる。毎回10人くらいの子供が登場し、生バンドの演奏の下、自慢ののどを競った。そしてその中から毎週チャンピオンを決めるわけだが、その発表のスタイルにトンカチが絡んでいる。ロバくんが審査委員長のブロックサインに従って、チャンピオンの頭をトンカチで殴るのである。殴ると言っても、トンカチは大きく、肩に背負うほどで、そのトンカチの殴る面は中心から放射状に切り込みがあり、そのトンカチは透明でくす玉の様になっている。チャンピオンの頭を殴ると、ちょうどくす玉が割れたようになるわけだ。
大村崑が司会ののど自慢番組となると、もっと年輩の方には日清食品提供の「ちびっ子のど自慢」を思い浮かべる人がいるかもしれない。あいにく私はこの番組に対する原体験はないが、野口五郎が子供の頃この番組に出演したが今一歩のところでチャンピオンになれなかった、とある番組で言っていたことを覚えている。
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○「トンカチのど自慢」のテーマ・歌詞
昨日覚えた歌だけど、テレビで覚えた歌だけど、下手でもいいから歌わせて。
(途中失念!)
みんなー、みんなー集まれ、(ここも失念!!)
崑ちゃんの、崑ちゃんのトンカチのど自慢。
(秀)
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