2000年1月

1/2ページ

第191話 ■月曜日の憂鬱

 「サザエさん症候群」なる言葉があった。楽しく夕飯を食べ終えて、サザエさんを見終った頃から、「明日から会社(学校)か」と思って、ちょっと憂鬱になってしまうことである。サザエさんには何の原因もなく、全く迷惑な話でしかない。今日はこの理由を考え […]

第190話 ■悪魔の嫁入り道具

 世紀末、もとい聖飢魔Ⅱは本来の世紀末である、西暦2000年を待たずに昨年末で解散してしまった。  社外の人とのメールのやり取りで、「ところで、・・・.」、なんて書き出しで仕事に関係ないことを書き始めたり、もらったりすることで、その人の普段 […]

第189話 ■エマニエル坊や

 それは、’76、7年頃の話だったと思う。テレビで軽快なステップを踏む黒人の少年が現れた。クラリオンという音響メーカーのCMに出ていた彼、エマニエル坊やの人気はCMが流れるや爆発し、母親とともに来日して、テレビに出る一方で、「リ […]

第188話 ■PTAの謎

 朝、会社の通用口のところで労働組合がビラを巻いていた。また例年の如く、賃上げ交渉の時期がやってきたわけである。やっている当事者は非常に一生懸命であるが、一般社員はどこか冷めている。このような経済状況でも幸運にも危機感を感じることなく日々過 […]

第187話 ■多数派って何?

 前話の締めをどうしようかと思慮している時に、徳島市で行われた、「吉野川稼動堰住民投票」の結果を知らせるニュースが飛び込んできた。そもそも投票数が50パーセントに満たなかった場合は、住民投票を無効とする限定付きの投票だった。結果、投票数は約 […]

第186話 ■横並びの言い訳

 中学校で習った、数学の話を思い出してみよう。私が習ったのは中1の3学期であったが、今はどうなのだろうか?。「代表値」という単元である。ある数字の母集団を代表する値の考え方である。平均値というのが考えの上では最も合理的かもしれないが、実際に […]

第185話 ■受験シーズン到来

 いよいよ受験シーズンの到来である。金八先生でも先発の推薦入試が始まった。本稿とは直接関係ないが、178話で紹介した、金八先生の体罰に対する処分は生徒達や周りの好意的な大人達のお陰で謹慎一週間と減俸10分の1、1ヶ月という形で決着し、金八っ […]

第184話 ■運命の人

 インターネットでは相変わらず、占いものが流行っている。しばらく前は「前世占い」や「あなたの値段」というやつで、最近は「動物占い」や「運命の人」というやつである。聞くところによると動物占いのバリエーションで、性格を家電商品に当てはめる占いも […]

第183話 ■こんなテレビを見ていた

 「昔どんなテレビを見ていたかな?」と、昭和40年代後半から50年頃の番組を思い出してみることにした。最初は日曜日の午後から。  「大正テレビ寄席」。大正製薬提供の演芸番組である。昔は結構露骨なスポンサーが多かった。幕間では司会の牧伸二が「 […]

第182話 ■いつから?

 フランス小噺にこんなネタがある。ある男が精神科を尋ねて来て、医者にこう言う。「先生、わたし犬になったようなんですけど」。外見は全くおかしくない。医者が尋ねる。「それはいつ頃からですか?」。すると、男は「子犬の頃からです」というオチである。 […]