(秀)

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第1938話 ■書店員に訊く

 「『幸せになる勇気』ありますか?」と唐突に尋ねるとしたら、口説いているのか、相当怪しい人かもしれない。ただ、これが書店員に対してなら、あり得るかも。「『嫌われる勇気』ありますか?」も同様。ともにアドラー心理学の書籍の名前である。  書店員 […]

第1937話 ■宅配とアマゾン

 ヤマト運輸をはじめ、宅配事業者の危機が報じられている。その一つはそもそもの負荷増加となった、物量そのものの増加に起因していて、これに再配達による現場の負担が加わった形である。労働条件が悪いことから、慢性的な人手不足といった悪循環に陥ってい […]

第1936話 ■仮想敵を作ること

 私は青春映画が好きでしばしば見ているが、明らかに展開がテンプレート化されていて、その後の展開が読めているにも関わらず好きである。これらは基本的に全てがハッピーエンド。途中で障害が発生するもそれを乗り越える形で結末へと向かう。起・承・転・結 […]

第1935話 ■値引きの結果が高い買い物

 参議院予算委員会で注目の森友学園問題。「(総理大臣夫人は)公人か、私人か」。異様に安い価格で売買された土地の問題の背景に、学園側は総理大臣夫人の名を借りて、そこから生じる忖度(そんたく)に期待したのかもしれない。総理とその夫人となると、そ […]

第1934話 ■「夢の中へ」

 探しものをする場合、必ずそこにあるはずということで始める場合と、どこにあるかすら分からないけど、とりあえず探し始めるという場合がある。買ったのは間違いないし、捨てるようなものでもないので、きっと家の中にはあるのだろう。自分の部屋にはないの […]

第1933話 ■電子書籍の現在評2017

 正直に言おう。電子書籍、あれはそれほど普及しないと思う。私は蔵書千冊以上をPDFファイル化し、結構早い時期からタブレットで本を読むことを実践してきた。本の置き場所に困らない、大量の本をデータとして持ち歩ける、外出先から自宅のサーバーの蔵書 […]

第1932話 ■理解と賛同の大きなギャップ

 曖昧にしておくと、その後に不幸な結果を招くおそれがある言葉。「言っていること(意味)は分かる」。「分かる」ということは「理解する、理解できる」ということだが、ここで双方の間に意識の差がある場合が多い。話題を言い出し、相手に「言っていること […]

第1931話 ■男脳、女脳

 「セロリ」の歌詞にあるような、「育ってきた環境が違うから」ではなく、その原因がそれぞれの脳の構造の差にあることに気づき実感してきたのは、50年生きてきて、ここ数年のことである。もっと早く気がついていたら、様々なコミュニケーションロスも回避 […]

第1930話 ■まず理由から話し出す残念な人

 「それでは判決を言い渡します。主文は最後にして、先に判決理由から言います。時間が掛かりますから、被告人は席に戻って聞いていてください」。普通、刑事裁判の判決は主文を先に読み上げ、それから判決理由へと続く。冒頭の例は極刑となる場合に取られる […]

第1929話 ■「お役所仕事」でも責められない

 「お役所仕事」という言葉は、公務員に対する批判的な意味で用い、それに倣って、民間企業などでも同様の対応が見られる場合の揶揄として使われる。けど、あなたの家族や身の周りに公務員はいませんか?。自分の身内に公務員がいても、「お役所仕事」とか、 […]

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