第2072話 ■トリガーワード

 トリガーワードという言葉がある。きっかけになる言葉のことで、スマートスピーカーを操作する際の掛け声(?)みたいなものだ。「OK! Google」「ねえ、Google」という奴だ。我が家にもリビングにGoogleのスマートスピーカーを置いている。最初はやや抵抗があった。ちょっと照れくさい。

 とりあえず音声で返事が返ってくるからまだ良い。スマホに向かって言葉で検索を仕掛けて、結果が画面に表示されるだけというのは辛い。トリガーワードに続いて、「おはよう」と言うと、その日の天気やGoogleカレンダーに登録されているスケジュール、ニュースなどを伝えてくれるし、ラジオ番組も、らじこのストリーミングで番組を聞くこともできる。操作が音声で行えるというのが、かつてのマグマ大使みたいで、かつての少年ごころがちょっとくすぐられる。

 それともう一つの我が家での顕著な使い方。テレビを見ながら、そこに出ている人のプロフィールなどを調べることに使っている。トリガーワードに続けて、「○○(タレントの名前)は何歳?」とか、テレビに出てきた言葉などを実際に検索したりしている。ただ、あまり賢くなく後者の場合、「よくわかりません」となるケースも多々ある。

 Google以外にもスマートスピーカーは存在し、実際はどこの機種が賢いか気になったりする。次は、アマゾンの「アレクサ」がその候補だろう。但し、ここにはトリガーワードとして大きな問題がある。「アレクサ」というのがそのままトリガーワードらしいが、これが私の郷土では、方言で「あのことだけどさ...」とか「あれだよ!」という意味になる(イントネーションと前後の文脈で異なる)。家人も同郷だから、私が「アクレサ」と言う度に「何、どうしたの?」という会話になりそうなので、導入を躊躇している。

(秀)