第2087話 ■「青春タイム・土曜日の放課後」

 「青春タイム・土曜日の放課後」これは、私が来月から我が郷里、佐賀市でスタートさせるイベントのタイトルだ。街なかの商店街に屋根付きのイベントスペースがあって、そこを会場に高校生を中心に、中学生から大学生、加えて既に働いている若年層をメインターゲットにした、テレビの情報バラエティ番組風のイベントを公開収録の体で行う。

 ちなみにその会場の名前は「656(ムツゴロウ)広場」と言い、市民の認知度はほぼ100パーセント。市内のほとんどの学生たちは自転車で20分もあればやって来られる。かつて(昭和期)は、街の中心商業地として栄えた商店街ながら、今は全国に数多あるシャッター商店街になってしまっている。

 自分達が高校生の頃は、土曜日は半ドンで、その午後に、街に繰り出すとなると、この広場を中心とした「街」に繰り出したもんだ。そこで土曜日の午後にイベントを行い、若者たちに集まってもらいたい。だから、「土曜日の放課後」というタイトルだ。郊外のショッピングモールでやる方が人目には触れるかもしれないが、それでは、街おこしの意味をなさない。

 イベントで扱う主なテーマは至って真面目。「学校」、「佐賀」、そして「未来・社会」。学校では正解のあることを対象に、記憶力や計算の正確さや速さを競い合って順位付けをされるけど、いずれにしてもコンピューター、それこそポケットの中のスマホにだって敵わない。加えて、社会に出ると「正解」のないことだらけ。

 自分が高校生の頃にこんなイベントがあったら、毎回楽しみに通っていたに違い。あるいはそんな番組を作っていこうと思う。毎週は無理なので、月に2回、帰省(出張)する形で継続する。

 このイベントの様子は毎回YouTubeでライブ配信するとともに、アーカイブでも配信する。願わくば、その広告収入で、このイベントの運営費用を賄いたいと思っている。

 まちおこしには、移住の促進や観光などの手段があるが、いずれも関わるのは限られた人たちだけで、大多数の市民には直接関係ないことばかりだ。それよりも私は、街に笑い声が溢れ、自分たちの未来や社会について、真剣に考える若者たちを支援し活性化させることで、街を活性化したいと考えている。せめてもの郷里への恩返し。飾るべき錦なんてないから、現地生産。

 誰かの許可を必要とせず、かつてラジオの深夜放送が好きで放送作家になりたかった自分が、プロデューサーとして、自己の判断でやる。気のおけない同級生たちが手伝ってくれる。「青春タイム・土曜日の放課後」というタイトルは、若者に娯楽と活力を与え、それが街の活性化につながることを期待している一方、私にとっては「青春リベンジ・〜」のつもり。

 何十年か経って、かつての若者達が集まった際に、「昔、土曜日の放課後、ってイベントあったよね?」と思い出して欲しいし、願わくば、「それまだ、今も続いてるよ」という形で、代替わりしてもそのままのタイトルで続いていて欲しい。会場の中に未来の市長が居ることも期待している。

(秀)


「土曜日の放課後」公式サイト
  https://houkago.club/
初回イベント:5月6日(土)14時スタート

YouTubeでも視聴できます。
  https://www.youtube.com/@houkago-club