第105話「PRARA」に対し、読者よりもらった感想の続報として、ソーテックのe-one問題に関する意見が書かれていた。スケルトンのWindows PCを販売しているソーテックに対し、iMacとデザインが似ていることを理由にアップルコンピュータがこのe-oneの販売中止を求めたものである。注意を要するのはそもそもはデザインが似ていることが発端であるが、デザインが盗用されたとして訴えたのではなく、「不正競争防止法」違反として訴えたのである。「本当はiMacを買おうと思った客さんが、店で間違ってe-oneを買うかもしれない」ということである。東京地方裁判所はこの訴え対し、アップル社の主張を受け入れ、本裁判と同時に出されていた、販売中止の仮処分にGOの決断を出した。

 不正競争防止というのは偽ブランド商品などへの対抗手段として、しばしば用いられる。しかし、iMacとe-oneを間違えるような人がいるだろうか?もしそのような人がいるとすれば、その人はパソコンなんか使いこなせないだろう。アップルももっと正直なるべきだ。「間違って買うお客がいる」と言うのではなく、「デザインだけで(本当はWindows PCが良いんだけど)iMacを買ってくれてた人がそちらに流れてしまう」と。今回の仮処分の理由の中で、「両社に資本関係があるような誤解を与える」というのもあった。それなら、色を合わせたプリンタやスピーカーを作っているほうがもっと誤解されそうだ。

 ソーテックもしたたかで、同じ型(CPUのクロックはアップ)のPCを色を変えて販売を再開するらしい。オールシルバーらしいが、やはりe-oneがそこそこ売れたのはあのカラーリングによるものだと改めて実感できる。いっそのことスイカ柄のパソコンだったら面白かったのに。もちろん壁紙は赤にタネの黒点があるやつね。