金融ビッグバンなんて言葉が聞こえて来た時には、外国企業の参入や自由競争という言葉が飛び交った。為替の両替も自由化され、「ドルで買い物ができる」なんて話も出たがいったいどこに行ったのだろうか。結局利用者には何の利益もないばかりか、公的資金で金融機関の不始末が清算されている状況には腹が立つ。ノンバンクの「セゾン」が銀行に対し債務放棄(全額ではないけど)の申し入れを行っているなんざ、貸したものは取り立てるが、借りたものは返さない、という構図である。もしこれが認められると、銀行は負債を公的資金で償却するわけで、我々には二重の裏切りに他ならない。

 最近、ものごとの本質をごまかした日本語がかまり通っている。「援助交際、援交」は売春に他ならない。「不倫」を「婚外恋愛」と言い出したり、本来組織変革の意味しかない、「リストラ(クチャリング)」を「首切り」のソフトな表現として使っている。新聞の見出しに「首切り」とは書きづらかろうが、「リストラ」という言葉は日常的に露出している。本質は何ら変わらないが、これらの言葉は当事者の罪悪間を麻痺させているのは確かだ。

 銀行は生き残りをかけて合併に乗り出したが、住友とさくらの合併の一方で三和に世間の関心が集まったりもした。本当はさくらとの合併を模索していたが逃げられた、という話が伝わって来た。あさひと東海もくっつくとなると、急に婚期を逃した独身者のような立場になり、合コンの残り者同士にまわりが「付き合っちゃえよ」と言ってるようでおかしい。組織の巨大化とともに収益率も改善されれば良いが、そのような雰囲気は伝わって来ない。このままジリ貧になる度に合併を繰り返していたら、最後に銀行は1つになり、ついには国有化され、社会主義同然の状態になっているかもしれない。いずれにせよ、合併の度に余剰人員の多くが首切りの憂き目に遭うことだけが明らかである。

 ところで、タイトルのゲルショッカーというのは仮面ライダーに出てくる悪の秘密結社であるが、これはゲルダム団とショッカーの合体であった。世界制服のために合併したわけであるが、怪人の方がリストラされなかった分幸せだったかもしれない。一方、能力の低いショッカーの戦闘員は大量にリストラされている。