「とと姉ちゃん」を見ながら思う。こうやって家事労働は飛躍的に効率化されていったんだと。飯炊き、洗濯、などなど。大幅に時間と手間が削減されたことだろう。一方、会社で働く人々はどうだろうか?。20年位前から、オフィスにパソコンが導入されだし、一人1台のパソコン環境が実現する。しかもそれから年々、パソコンのパフォーマンスは改善されている(はず)。けど、何か変わったか?。

 仮にパソコンのパフォーマンスが2倍になったとしよう。労働時間は短くなったか?、成果は2倍になったか?、給料は?。おそらく全てにおいて「ノー」だろう。給料が増えたのはパフォーマンスが向上したからではなく、年功による査定分ではなかろうか?。もちろん、考えている頭は経年劣化でパフォーマンスは下がっているだろうし、キーボードを叩く速度は2倍になんかなりっこない。

 しかし、かつての手書きの頃に比べれば、元の資料を引っ張り出して、一部を書き換えるだけで大半が使いまわせるのなら、随分楽に、そして速くなったのではないか?。実際に書類やディスクなどを届けないといけなかった時代に比べると、待たされる時間も大幅に減ったはず。そして何よりインターネットを使えば調べ物なんか、従来の比ではなく、自席であっという間に目的にたどり着き、書き写すこともなく、コピペができる。

 こんな形で特にホワイトカラーの生産性は上がって、時間的余裕が出てきて当然なのだろうが、実際は全くそうではない。人減らしがされたか?。あいにくこれは個々のケースによるので、手元にデータはない。家事労働から解放された女性の労働力が労働市場に流れ込んだ。もちろん、それに限らず、働く女性は「とと姉ちゃん」の時代と比べると圧倒的に増えているはず。最近の国内の総労働者数は、団塊の世代の大量退職を経て、減っているらしいが。

 結局、余計な仕事が増えただけなのか?。これまで夕方5時まで掛かっていた仕事が例えば2時までに終わったとしても、終業時間までは帰れない。これから先、ロボットが職場に導入されて、人間はその監視や制御が主な仕事になるかもしれない。そのとき余った人々はまた余計な仕事を作って5時まで机にしがみつくのだろうか?。会社勤めをしていた頃、資料作成の手間ばかり増えていったことを思い出す。それも、コピペが多いとなると、なんだろなー、だよ。

(秀)