第1172話 ■サプライズ人事

 第二次小泉改造内閣が今日発足した。ここ数日、ライブドアと楽天の話題の次ぐらいに控えていた内閣改造の話である。「派閥人事をどうするか?」、「サプライズ人事はあるか?」と予測記事が新聞紙面を飾っていたが、出てきた閣僚の名前を見てびっくり。初めて名前を見る人多数。何とも華のない、地味な内閣になった。つまんねー。そういう意味で私にはサプライズ人事。ここまで、つまんない顔ぶれ(見たことない人も多いのだが)とは。

 当コラムの執筆、配信が最近滞りがちなのは、身の周りでつまらないことばかり起きているからだ。最近良かった話は映画「スウィングガールズ」が面白かったことぐらいか。つまらないことを「つまらない」と文字で表現することは容易いことであるが、書いていてもつまらない文章にしかならない。できれば楽しいこと、面白いことを文章にしたい。しかし、今日はつまらないことでも敢えて書く。ところで、取るに足らない些細なつまらないことと、今回の改造内閣のように国家規模でつまらないことは、どっちも方がよりつまらないことだろうか?。

 「郵政民営化実現内閣」らしい。その一方で、自民党内で入閣できなかった人々のしらけムードがありそうな気がする。会社では実力主義の名の下に年功序列制が崩れてきている。大臣も同様、これまでは当選回数に応じて大臣になれものの、小泉総理になってからはそうもいかず、派閥の力も働かなくなった。会社では多くの人々のモチベーションが下がった。実力主義と言いながら、結果を求めるばかり、冒険をしなくなり、近視眼的な目でしか見られなくなってしまった。政治家はどうだ?。

 当初は小泉総理の新しいやり方が話題となり、広く国民に支持されたが、その成果たるや見るに乏しい。本来ならもっと話題になっていいはずの内閣改造もその顔ぶれから報道もしらけている。もはや、小泉総理は求心力を無くしてしまっている。この反動で次からはまた派閥人事や年功(当選回数)序列での入閣が復活しそうな気がする。ポスト小泉の顔が見えないまま、次の内閣での消費税の値上げだけが決まっていくようなやり方には絶句。

(秀)