第1177話 ■ラストクリスマス

 クィーンの次はワムだった。ドラマで流行る懐かしの洋楽。月9ドラマの主題歌にワムの「ラストクリスマス」が登場。この曲が流行ったのは私が大学2年のときだったか?。特に何らかの思い入れがあるわけではないが、それなりに懐かしく、ドラマにも親近感を感じる。

 さて、ドラマの方だが織田裕二と矢田亜希子主演の恋愛ドラマである。織田裕二はいつものドラマ通り、彼そのままの演技だ。特に目新しいところはない。一方、矢田亜希子はこれまでにない役どころである。昼間はこれまでのイメージ通り清楚な取締役付秘書であるが、その実は、元ヤンキー、バツイチ、飲めば暴れる。全くの別人格だ。ついでにかつて、病気により余命幾ばくもないと宣告されていた。この新境地を世間の人々はどう判断するだろうか?。

 私が繰り返している恋愛ドラマのセオリー通り、三角関係、四角関係が存在し、噛ませ犬俳優、伊原剛志がオヤジギャグを連発して空回りしている。そのダジャレのつまらないこと。あまりも過度でリアリティがないため、脚本家のセンスを疑ってしまう。

 オープニングは織田裕二が2004年のクリスマスにカナダにオーロラを見に来ているところで始まる。ドラマのタイトル通り、ここがこのドラマの山場のはず。なのにそこに矢田亜希子の姿はない。治ったとされたかつての病気が再発して、彼女はこの世に存在しないのか?。おいおい、そんな純愛路線か?。矢田亜希子はちゃんとアフラック(アメリカン・ファミリー保険)に入っていたのかな?。

(秀)