第1189話 ■時間の経過を早く感じるようになったわけ

 今年もあっ!という間の12月。毎年こんなことを言っているが、確かに昔に比べると時間の経つのが早いような気がする。別に地球の自転や公転が早くなっているわけではない。むしろ厳密な意味ではこれらの回転は次第に遅くなっていってる。うるう秒というのはこの調整である。

 そこで何故大人になると子どものときに比べて時間の経過を早く感じるのかを私なりに考えてみた。あくまでも体感での話なので、そのリズムの源である心臓の鼓動に着目したい。かつて子どもの頃には1分間に80回くらいのスピードで脈を打っていた。それが人は成長するとともにこの分あたりの脈拍数が次第に減少していく。その数60回くらいか?。

 仮に80回から60回への変化だとしよう。体のリズムを軸に考えた場合、かつては心臓が80回打って丁度1分間だったものが、今では80回脈が打つと80秒経過していることになる。同じ鼓動の回数でありながら、比較すると以前に比べて133%の時間が経っている。

 こうして体内リズムの変化が感覚的な時間の感じ方に影響を与えているのではないかと考えた。科学的な根拠などない。ただ感覚の話。

(秀)